2018年10月31日
木漏れ日便り
自然の姿は季節とともに移ろい、春には春の、秋には秋の花が咲きます。環境研構内でも、秋らしい野草の花をいろいろ見られます。刈り込みすぎない林の中や土手が観察ポイントです。シラヤマギク(写真1)は、一般に野菊と呼ばれるキクの仲間の一種です。園芸品種のキクのような派手さはありませんが、静かな美しさがあります。アキノキリンソウ(写真2)もキクの仲間です。センブリ(写真3)やツリガネニンジン(写真4)も、夏の終わりから秋に咲く花で、上品な色が魅力です。イヌコウジュ(写真5)はシソの仲間です。たしかに刺し身のつまに添えられるシソの花と似ています。
イネの仲間のチヂミザサ(写真6)では、花粉は風に運んでもらうので、虫を誘うきれいな花びらはありません。花粉を出す雄しべと、花粉を受けるブラシ状の雌しべが見えています。こんな地味な花にも、おしゃれな雰囲気を感じます。
(竹中明夫)
![シラヤマギクの写真](/kanko/news/37/37-4/37-4-6-1.jpg)
![アキノキリンソウの写真](/kanko/news/37/37-4/37-4-6-2.jpg)
![センブリの写真](/kanko/news/37/37-4/37-4-6-3.jpg)
![ツリガネニンジンの写真](/kanko/news/37/37-4/37-4-6-4.jpg)
![イヌコウジュの写真](/kanko/news/37/37-4/37-4-6-5.jpg)
![チヂミザサの写真](/kanko/news/37/37-4/37-4-6-6.jpg)