- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 1113CD013
- 開始/終了年度
- 2011~2013年
- キーワード(日本語)
- 産業連関分析,ネットワーク理論
- キーワード(英語)
- input-output analysis, network theory
研究概要
CO2排出量に基準としたアジア経済のネットワーク構造を産業連関表を用いて同定し,スペクトラルグラフ理論によるネットワーク分析によりCO2排出量の高いアジア経済の集合体(クラスター)を検出する。
研究の性格
- 主たるもの:政策研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
初年度に、本研究の土台となるアジア国際環境産業連関表のデータ整備を進めるとともに、スペクトラルグラフ理論と国際産業連関理論との融合を行い,その精度向上を目指していく。初年度に準備的な実証分析をできるだけ進め、引き続き、各国の産業構造から炭素クラスターを抽出し、その炭素クラスターの構造的な違いが二酸化炭素排出量の地域差にどのような影響を与えるのか分析するだけでなく、“各国のクラスター内の生産連鎖が持つ固有の特徴”、“各国のクラスター内の技術移行(変化)による影響”、“国際間でのクラスターの相互依存関係の特徴”を明らかにする。加えて、実証分析に基づいて、特に中国をはじめとしたアジア地域全体のCO2 排出量を効果的に削減するための具体的な支援策を提言する。
今年度の研究概要
本年度はアジア国際産業連関表を基にしたエネルギー消費データを整備し,それに基づき燃焼起源のCO2排出量の推計を精度よく行う。また,非燃焼起源のCO2排出量についても最も詳細な部門分類に基づき推計を行う。
- 関連する研究課題
課題代表者
南齋 規介
- 資源循環領域
- 領域長
- 博士(エネルギー科学)
- システム工学,化学工学