ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

環境RNAによる非侵襲的な魚類毒性評価手法の開発に向けた検討(令和 4年度)
Investigation toward the development of a non-destructive evaluation method for
fish toxicity using environmental RNA

研究課題コード
2222AN002
開始/終了年度
2022~2022年
キーワード(日本語)
環境RNA,毒性試験
キーワード(英語)
environmental RNA,Toxicity test

研究概要

本研究では、魚類が体外に放出するRNA(以下「環境RNA」)の種類と起源を明らかにする。メダカの飼育水槽における水中またはバイオフィルム中のmRNAを網羅的に解析することで、環境RNAとして検出できる遺伝子の種類と起源(発現組織・器官など)を解明し、魚類を殺傷せずに化学物質の影響を評価する手法の開発につなげる。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

水や土壌などの環境中に存在する生物由来のDNA/RNAは環境DNA/RNAと呼ばれ、特定の生物種の存在の定性または定量評価に活用されている。RNAはDNAに比べると生体の一時的な状態を反映しているため、環境RNAの測定は生物個体の解剖などを要せず、生理状態を推測できる可能性がある。本研究は、環境RNAの測定による非侵襲的な魚類毒性の評価手法の確立を目的とし、そのための基礎的知見を収集する。具体的には、メダカ(Oryzias latipes)の飼育水槽の水5 Lをろ過し、ろ紙から環境RNAを抽出する。比較対照として、メダカ組織(肝臓、腸管や皮膚)や水槽のバイオフィルムからのRNAも回収する。回収したRNAは次世代シーケンサーにより網羅的に解析する。

今年度の研究概要

単年度の研究課題であるため、上記全体計画の内容を実施する。

関連する研究課題

課題代表者

日置 恭史郎

  • 環境リスク・健康領域
    生態毒性研究室
  • 主任研究員
portrait

担当者