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ナノプラスチックの環境リスク評価に必要な標準粒子の安定かつ効率的な製造技術の開発
(令和 4年度)
Development of a method for stable production of spherical nanoplastic standards towards their environmental risk assessment

研究課題コード
2122AN010
開始/終了年度
2021~2022年
キーワード(日本語)
ナノプラスチック,マイクロリアクター,標準粒子
キーワード(英語)
nanoplastic,microreactor,standard particles

研究概要

近年マイクロプラスチックによる海洋汚染が明らかとなり、さらに小さいナノプラスチック(<1µm)についても、世界的な汚染が進んでいる可能性が高い。しかし、ほとんどのポリマーについて標準粒子が存在しないために、環境中でのナノプラスチック存在量は未解明であり、実態に即した毒性試験もできていない状況である。
本研究では、汎用プラ5種について、ポリマーの析出によりナノプラ粒子を調製する手法の作成と条件の検討、作製した粒子の組成・物性評価を行い、さらに粒子生成メカニズムをモデルによって整理する。これを基盤として、フロー合成技術導入により安定かつ効率的な粒子作製と粒径制御が可能な製造法を開発する。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

本課題では、1年目にバッチ方式による汎用樹脂5種の粒子作製条件検討と組成・物性の評価、メカニズムの整理を行い、2年目に、安定かつ効率的な製造を可能にするため、フロー合成方式による製造法の開発を行なう。

今年度の研究概要

安定かつ効率的な製造、粒径や形状の制御を向上するため、マイクロリアクターを用いたフロー合成手法の作成に取り組む。
開発したフロー合成法では、安定した条件でスケーラブルな粒子作製が可能となることが期待でき、バッチ方式に比べて必要な手間、時間を削減できると考えられる。さらに、作製条件の緻密な調整による粒径制御に取り組み、特に毒性の影響が大きいとされる粒径100 nm以下の粒子作製を目指す。

関連する研究課題
  • : 資源循環分野(ア先見的・先端的な基礎研究)

課題代表者

田中 厚資

  • 資源循環領域
    資源循環基盤技術研究室
  • 研究員
  • 博士(農学)
  • 化学,農学
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担当者