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2019年6月4日

受賞のお知らせ ~
大沼 学主任研究員が日本野生動物医学会賞を受賞

概要

受賞者氏名: 大沼 学(生物・生態系環境研究センター)
賞の名称:  日本野生動物医学会賞
授賞機関:  日本野生動物医学会
受賞年月日: 2018年09月01日
受賞対象:  希少野生動物の保全と疾病に関する研究

ひとこと

今回の受賞は、2004年より環境試料タイムカプセル棟で継続している、絶滅危惧種の遺伝資源保存活動および保存中の遺伝資源を活用した研究成果について評価されたものである。絶滅危惧種を対象に研究を実施する際、多くに研究者は、利用できる試料数が確保できないという問題に直面する。その点において、環境試料タイムカプセル棟に保存中の試料は、絶滅危惧種の研究を推進する大きな役割を担っている。例えば、ヤンバルクイナの繁殖学的研究は、6年間(2005年~2010年)継続して試料採取を継続した結果得られた成果である。また、ケナガネズミの繁殖周期に関する研究も、9年間(2005年~2013年)継続して試料を採取する体制があったため得られた研究成果である。これまでのところ、環境試料タイムカプセル棟には、絶滅危惧種に由来する遺伝資源が約6万本凍結保存されている。今後も、試料保存を継続するとともに、他の研究者と共同で絶滅危惧種の保全に関する研究成果を挙げていきたい。