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2023年2月28日

受賞のお知らせ~
有馬 謙一 特別研究員らが環境放射能除染学会第11回研究発表会で最優秀口頭発表賞を受賞

概要

受賞者氏名: 有馬 謙一(資源循環領域)、遠藤 和人(福島地域協働研究拠点)、大迫 政浩(資源循環領域)
賞の名称:  最優秀口頭発表賞
授賞機関:  環境放射能除染学会第11回研究発表会
受賞年月日: 2022年10月31日
受賞対象:  焼却残渣の熱的溶融処理で発生する飛灰の洗浄試験結果, 第11回環境放射能除染学会, 要旨集, S1-1, 1, 2022

受賞者の写真

ひとこと

福島第一原発事故で放出された放射性物質で汚染された焼却残渣を熱的溶融処理した際に発生する飛灰は、放射能濃度が高いため処理方法が決まっていません。その処理方法についていろいろな研究が行われていますが、代表的な方法として、洗浄して放射性Csを溶出させ、その放射性Csを選択的に吸着して濃縮し、放射性Csを吸着した吸着材を安定化することにより、1/1,000以下に減容化する方法があります。この洗浄処理について、中間貯蔵・環境安全事業株式会社殿と共同で、運転中の熱的溶融処理施設で発生した実際の飛灰を使用した基礎試験を実施し、適正な洗浄条件では99%以上の放射性Csを溶出させることができる可能性を明らかにしました。飛灰の減容化では、洗浄だけでなく吸着や安定化とも合わせて、飛灰の種類や採取時期などを変えた実証試験が進められています。今後とも関係先と協力して、減容化の実現可能性を検証して参ります。