ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方
2023年1月30日

第19 回⽇韓中三カ国環境研究機関⻑会合(TPM 19)の結果について(お知らせ)

(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会同時配付)

2023年1月30日(月)
国立研究開発法人国立環境研究所
企画部
 部⻑代⾏: ⻄前 晶⼦
 国際室⻑: 蛯江 美孝
 

 国立環境研究所は、韓国の国⽴環境科学院及び中国環境科学研究院と共に「日韓中三カ国環境研究機関長会合(TPM)」を毎年開催しています。TPM 19 は昨年11 月24 日(木)にオンラインで開催されました。日中国交正常化50 周年、中韓国交樹立30 周年という記念の年にあたることから、各機関⻑がこれまでの環境分野における協力関係や共同研究の歩みについて振り返ると共に、今後も三機関が力を携えて北東アジアの環境問題に貢献していく意志を確認し合いました。4 つの潜在的協力研究分野(大気、水、気候変動、環境保健)に関し各代表機関から報告及び情報交換が⾏われ、特別セッションでは三機関の気候変動に関する研究の比較結果が共有されました。大気汚染物質及び⼆酸化炭素等の排出削減に向けて今後も研究成果を共有し、更なる相乗効果を生み出すべく研究協力を進めていくことで意見が⼀致しました。

TPM19 開催概要

開催⽇:2022 年11 ⽉24 ⽇(⽊)
開催⽅法:オンライン
参加者:国⽴環境研究所、国⽴環境科学院、中国環境科学研究院の機関⻑及び研究者等

三機関の代表者

⽇本 国⽴環境研究所(NIES)   理事⻑ ⽊本 昌秀
韓国 国⽴環境科学院(NIER)   院⻑  KIM Dong Jin
中国 中国環境科学研究院(CRAES) 院⻑  李 海⽣(LI Haisheng)

会合の概要

TPM 19 本会議では、研究活動についての情報交換、三機関の協⼒関係を推進する⽅策などを話し合い、共同声明としてとりまとめました。共同声明のポイントは次のとおりです。

(1)TPM18 に引き続き、TPM 19 もオンライン開催という形になりましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が収束しない状況においても、各機関の研究活動は順調に進められていることが確認されました。

(2)「潜在的協⼒研究分野(Potential Research Area: PRA)」とされる⼤気、⽔、気候変動、環境保健の4 分野の各代表機関の担当研究者が、各PRA 内での事前の情報交換に基づいて、三機関における研究の近況や進捗状況につき報告を⾏いました。

(3)気候変動は三機関ともに⾮常に関⼼の⾼い分野であり、各機関の研究グループが交流を深め、⼆酸化炭素排出の観測や、モデリング、適応に係る協⼒体制を強化することに期待が寄せられました。

(4)新技術に基づいた⼤気観測に関するパラレルワークショップでは、各機関2 名の⼤気分野研究者により発表が⾏われました。⼤気汚染は国レベルではなく、北東アジア地域全体の問題であることから、三機関のより具体的な協⼒の可能性を議論しました。

その他

2023 年に第20 回会合を国⽴環境研究所主催で開催することが合意されました。開催⽅式を含め、詳細は確定次第改めてお知らせします。

問合せ先

国⽴研究開発法⼈国⽴環境研究所 企画部国際室(担当:蛯江)
Email: tpm(末尾に@nies.go.jp をつけてください)

【報道に関する問い合わせ】
国⽴研究開発法⼈国⽴環境研究所 企画部広報室
kouhou0(末尾に@nies.go.jp をつけてください)

関連新着情報

関連記事

関連研究報告書

表示する記事はありません

関連研究者

表示する記事はありません